2026.10.29 コラム
『イベント本番までの「素材整え」という仕事』
テクニカルディレクターの上野です。これまで現場での統括業務についてお話ししてきましたが、今回は少し視点を変えて、本番前の「素材整え」という作業についてご紹介したいと思います。
■本番前に、素材を「出せる形」にするイベントでは、映像や音声、テロップといった素材を、クライアントや制作チームからお預かりすることがよくあります。これらの素材は、お預かりした状態のままでは、現場でそのまま使えないことがほとんどです。本番前に、現場で実際に出せる形へと整えていく作業が必要になります。具体的には、まず素材を出す順番を確認します。そのうえで、順番に沿ってファイル名をリネームし、音量のばらつきを整え、連続して出すものはあらかじめ1本につなげて書き出しておきます。テロップがあれば、表示位置を画面内で整えます。また、動画・テロップ・音素材のそれぞれを、当日どの機材に入れて、どこから出すのかを考えながら、並行して作業を進めていく必要があります。地味な作業に見えるかもしれませんが、ここが整っているかどうかで、当日オペレーターがスムーズに操作できるかが大きく変わってきます。
■現場での修正にも対応とはいえ、事前にすべてが完璧に準備できるわけではありません。現場に入ってから修正が必要になることも、実際には結構あります。弊社ではAdobe CCを契約しており、動画編集や音編集を現場でも行える体制を整えています。急な変更や修正があった場合も、その場で対応できるのは強みのひとつだと思っています。デザインやテロップの配置といった部分についても、弊社で対応することが可能ですので、お困りの際はぜひご相談ください。
■素材は、なるべく早くいただけると助かります正直にお伝えすると、素材が本番の直前に届くことも少なくありません。特に素材の量が多いときは、現場に入る前にある程度まとめておかないと、当日オペレーターを待たせてしまい、進行にも影響が出かねません。そのため、前日に徹夜で作業をしてから現場入りする、ということも実際にあります。準備にかけられる時間は、仕上がりのクオリティにも関わってくる部分です。直前の入稿が重なるほど、確認や調整にかけられる時間が限られてしまい、当日の対応にも余裕がなくなってしまいます。もちろんそれも含めて私たちの仕事だと思っていますが、より良い形で本番を迎えるためにも、素材はなるべく早めにいただけますと助かります。