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2026.08.20 コラム

テクニカルディレクターって、何する人?

「お仕事は何をされているんですか?」「テクニカルディレクターです」「……はあ(何をしている人だろう)」

初対面の方にこう自己紹介すると、大体こういう反応が返ってきます。今回は、そんな「テクニカルディレクター(TD)」という仕事について、少し自己紹介も兼ねてお話ししたいと思います。

■ 音響・照明・映像・配信をつなぐ仕事

テクニカルディレクター(TD)を日本語に訳すと「技術監督」となります。その名の通り、現場の技術面全体を監督する役割です。

イベントの現場には、音響、照明、映像、そして最近では配信と、さまざまな専門分野のスタッフが関わります。それぞれのチームは、当然それぞれの領域のプロフェッショナルです。しかし、音響だけ、照明だけを見ていては気づけない「全体としての整合性」があります。

たとえば、配信のカメラワークと照明の切り替えタイミングがずれていないか。音響の転換と映像の切り替わりに矛盾がないか。回線トラブルが起きたときに、どのチームがどう動くべきか。

こうした、各セクションをまたいで現場全体を技術的に統括し、本番を成功させるための設計と采配を行うのが、テクニカルディレクターの役割です。事前の機材選定やリスク想定といった準備段階から、当日の現場での各セクションとの連携、トラブル発生時の判断まで、一貫して関わります。

■ 一歩ずつ積み重ねてきた仕事

大学では情報工学科でシステムやソフトウェアの基礎を学びながら、バンドサークルに所属していたことがきっかけで音響の仕事に足を踏み入れました。そこからコンサートホールでの技術の仕事や、フリーランスとしてさまざまなジャンルのイベント音響にも携わるようになり、その後、学生時代に学んだ知識を活かす形で、システムエンジニアとして数年間働く時期もありました。

要件定義や仕様書の作成、お客様への提案資料づくりなど、当時身につけた「誰が見ても分かりやすい形に整理して伝える」というスキルは、今の仕事にもそのまま活きています。イベントの現場は、瞬間瞬間の判断力はもちろんですが、事前にどれだけ「分かりやすく設計できているか」が本番の安定感を大きく左右するからです。

その後、やはりエンターテイメントの現場でお客様の「ドキドキ」や「ワクワク」を作り上げる仕事に惹かれ、イベントの世界に軸足を移しました。音響から始まり、照明・映像・配信と、少しずつ扱う領域を広げながら、一歩一歩着実にステップアップして、今のテクニカルディレクターという立場に至っています。

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