2026.08.14 コラム
掘り下げる
私は、「掘り下げる」ということを大切にしています。
前回のコラムでは、「なぜ?」を考えることについて書きました。
でも、「なぜ?」は一度考えれば終わりではありません。
本当に大切なのは、その先です。
私は、気になったことがあると、一度では終わりません。
「なぜ?」
そう思ったら、もう一度問い直します。
その答えが見つかっても、そこで終わりません。
「その原因は、なぜ起きたんだろう。」
また問いを重ねます。
そうやって少しずつ、掘り下げていきます。
地面を掘るのと同じです。
一度スコップを入れただけでは、何も見つかりません。
少し掘って、また掘る。
そうして初めて、見えなかったものが見えてきます。
仕事でも同じです。
「やりづらい。」
そう感じたとき、私はすぐに改善策を考えません。
まずは掘ります。
本当にやりづらいのは、どこなんだろう。
何がそう感じさせているんだろう。
その違和感は、自分だけなんだろうか。
もし自分だけなら、自分の考え方を変えればいい。
でも、周りの人にも同じ違和感があるなら、その違和感には意味があります。
周りの人に聞いてみると、
「実は私もそう思っていました。」
ということがよくあります。
そういうとき、私は少しワクワクします。
一人の違和感だと思っていたものが、実はみんなが感じていたことかもしれない。
そこには、改善のヒントが隠れていることが多いからです。
もちろん、掘り下げれば必ず何か見つかるとは限りません。
「やっぱり自分だけだった。」
そんなこともあります。
でも、それでも構いません。
掘り下げなければ、自分だけだったのか、みんなも感じていたのかさえ分からないからです。
私は、答えを探しているというより、物事を構造的に理解したいのだと思います。
表面に見えていることではなく、その奥で何が起きているのか。
そこまで掘っていくと、最初に見えていた問題とは、まったく違う景色が見えることがあります。
そして、その先にあるものが、「本質」なのだと思っています。
だから私は、今日も掘り下げています。
その先に、まだ見えていない何かがあると信じているからです。